マラリアとは、世界保健機構(WHO)が定める世界三大感染症の1つで、熱帯・亜熱帯地域を中心に流行し、蚊を媒介に引き起こされる感染症です。マラリア検査には血液検体が用いられることから、シスメックスは、マラリア検査の標準化と効率化を支援する多項目自動血球分析装置を開発しました。マラリアは、早期診断・早期治療により死亡者数を減らせる病気です。主な検査方法として、簡易診断キットや顕微鏡が用いられますが、いずれも15分〜30分の検査時間がかかるうえ、顕微鏡検査には熟練の技術を要することが課題となっていました。そこで、シスメックスでは、短時間で検査ができる分析装置を開発しマラリア流行地域の検査を支援しています。